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海田町立海田中学校
校長 河北 光弘 |
新年,明けましておめでとうございます。
昨年末に発表された今年の漢字は,「戦」でした。選んだ方の理由は,「ウクライナ侵攻,北朝鮮の相次ぐミサイル発射などにより『戦』争を意識した年」,「円安・物価高・電力不足や感染症など,生活の中で起きている身近な『戦』い」,「サッカーw杯や北京冬季五輪 |
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での熱『戦』,野球界での記録への挑『戦』に関心が集まる」などがあったそうです。 新型コロナウイルス感染症の感染拡大が収まらない中,令和4年,世界の中の対立は,その重みに耐えかねたように,大きく動き始め,世界情勢は一変しました。世界,日本,社会,経済など,視点によって様々な対立が生じています。
次は,ドミニク・チェンの『未来をつくる言葉』の一説です。「結局のところ,世界を『わかりあえるもの』と『わかりあえないもの』で分けようとするところに無理が生じるのだ。そもそも,コミュニケーションとは,分かり合うためのものではなく,わかりあえなさを互いに受け止め,それでもなお共に在ることを受け容れるための技法である。『完全な翻訳』などというものが不可能であるのと同じように,わたしたちは互いを完全にわかりあうことなどできない。それでも,わかりあえなさをつなぐことによって,その結び目から新たな意味と価値が湧き出てくる。」 ここにあるように,わかりあえなさをお互いに受け止め,それでも共に在ることを受け容れるためのコミュニケーションが,今,まさに求められています。 このような「主体的に学び続け,多様な人々と協働して新たな価値を創造することができる力」をつけるため「自律(自ら考え,判断し,行動する)」「尊重(お互いを唯一絶対の存在として大切にする)」「挑戦(失敗から学び,自分の成長のために挑み続ける)」を大切にして,学校教育の更なる充実に努めてまいります。 生徒と共に先生も学び続ける学校教育を創造できるよう,保護者の皆様,地域の皆様と共に,前に進んでいきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いします。
令和5年 正月
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